私の夢は冬の北欧でオーロラを撮影すること

私は写真が趣味で。
特に風景写真を好んで撮っています。

そんな私の夢は『冬の北欧でオーロラを撮影すること』。
頑張ってお金をため、機材も貧乏ながらに揃えたりして、ある時思い立って冬の北欧に向かいました。

自分の中ではオーロラと言うのは大変神秘的なもので。
冬の北極圏の澄んだ空気のもとでオーロラを見ると
(きっと、いいことがあるに違いない)
と思っていたのです。

そして、夢にまでみた北欧は……それは素晴らしいところでした。
私が行ったのはラップランドと呼ばれる北極圏の極寒の地。
緯度の関係で独特の青い光に包まれた世界はそれはそれは美しく。
来てよかったなあと感慨にふけることしきりでした。

ただ。
オーロラを見るにはタイミングと運が必要で。
私が行った10日間のあいだでは、結局うす~いオーロラしか見ることができませんでした。
さながらサイドディッシュに大満足して、メインディッシュが残念な感じといえるオーロラの旅となったわけです。

(まあ、全部うまく行かないよね)
と思いつつ、オーロラのことをなんとなしにネットで調べたところ。

「オーロラが見えたら不吉なことが起こる」

とか、現地で言い伝えられていると書いてあるではありませんか。
思い起こせば……現地でオーロラを見ようと躍起になっているのは、ほぼ『外国人』。
それもかなりの割合が『アジア系』でした。
おや、と思って更に調べたところ。。。

・「オーロラは死者の霊が光っている」
・「オーロラを子供が見てはいけない。その子がオーロラにさらわれてしまうから」
・「オーロラに向かって大声を出したら、精霊が怒って命を取られる」

などなど――あきらかに『不吉なもの』扱いなのです。

まあ、確かに北極圏の冬はカーモスと呼ばれる、一日中太陽が昇らない闇の世界。
その夜空に揺らめくオーロラは、なるほど地元の人からしてみれば死を連想する不吉なものと言われるとしっくりきます。

(見なくてラッキーだった!)
と思う自分と
(でも……いつか、リベンジするんだ!)
と言う自分の間で揺れ動いている――そんなオーロラの思い出でした。